「まつ毛ダニって何?症状や原因、治し方や予防法を詳しく知りたい!」
まつ毛に棲みつく寄生虫、『まつ毛ダニ』。
まつ毛ダニが棲みつくと、まつ毛や目のトラブルが起きやすくなると言われますが、どんな症状が出るのか、何が原因で棲みつくのか気になっている方もいるのではないでしょうか?
- まつ毛ダニって何?棲みつくとどんな症状が出る?
- まつ毛ダニが棲みつく原因は?
- まつ毛ダニに棲みつかれたらどうやって治すの?
このように、まつ毛ダニについて気になることも多いはず。
そういうわけで今回は、『まつ毛ダニの症状や原因』『まつ毛ダニが棲みついたときの治し方』について解説していきます。
まつ毛ダニの予防法についても解説するので、ぜひ参考にしてください!
まつ毛ダニとは?
まつ毛ダニとはその名のとおり、まつ毛に棲みつくダニのことです。
「デモデックス」というニキビダニの一種で、「顔ダニ」とも呼ばれています。
まつ毛の毛根部分やマイボーム腺、皮脂腺などに棲みつき、目の周りの皮脂汚れやメイク汚れをエサにして繁殖します。
酸化した脂を好むため、顔の皮脂が多い人に棲みつきやすいでしょう。
まつ毛ダニの全長は0.1〜0.4mm程度ととても小さく、肉眼で見えない場合がほとんどです。
そのため、まつ毛ダニがいるかどうかの自己判断は難しいと考えられています。
なお、「自分にまつ毛ダニは関係ない」と思っている方も多いですが、実際には5人に1人の割合で棲みついているとのデータが。
海外の場合は、40歳までに約3割が、60歳を越えると7割の人にまつ毛ダニの生息が認められているんです。
よって、誰にとっても身近な存在だといえるでしょう。
まつ毛ダニの症状は?目がかゆい、目やにが出るって本当?
まつ毛ダニが棲みつくと、どんな症状が現れるのでしょうか?
最初のうちは、大半の人が無症状だと言われています。
なので、まつ毛ダニがいたとしても、気づかない人が多いんですね。
気づかなければまつ毛を気にかけたり、治療したりしないので、知らぬ間にまつ毛ダニが繁殖し続けてしまいます。
まつ毛の毛根や皮脂腺などにまつ毛ダニが大量繁殖すると、そこでやっとまつ毛の生え際のかゆみや目やにが気になったり、目のごろつきが気になったりなどの症状が現れるのです。
その他、以下のような症状が見られた場合は、まつ毛ダニの感染を疑いましょう。
- まつ毛の生え際にフケのようなものが出る
- まつ毛が抜けやすくなったり生えにくくなったりする
- まぶたた腫れる
- 目の渇きがひどくなる(ドライアイ)
- 結膜炎を起こす
繰り返し症状が出るようなら、早めに眼科医にみてもらってください。
まつ毛ダニに寄生される原因は?どこからくる?
これまでの説明のとおり、まつ毛ダニはかなり身近な存在です。
しかし、何が原因でまつ毛ダニが寄生するのか、そもそもまつ毛ダニはどこから来ているのか、気になる人も多いでしょう。
そこでここからは、まつ毛ダニが寄生する原因や、まつ毛ダニはどこから来ているのかについて解説していきます!
目の周りが不衛生である
まつ毛ダニが寄生する最大の原因は、目の周りが不衛生であることです。
クレンジングが不十分だったり、メイク道具が汚れていたりすると、目の周りに汚れが溜まってしまいます。
メイク汚れや皮脂汚れは、まつ毛ダニの大好物。
エサを求めてまつ毛に寄生し、その場で繁殖し始めてしまうんです。
マツエクしていたり、つけまつげを使う機会が多かったりする方は要注意。
マツエクしているとうまくクレンジングできず、まつ毛とエクステの間に汚れが溜まりやすい傾向にあります。
また、つけまつげの場合は、同じものを使い回す人も多いはず。
つけまつげを何度も使い回すと目元が汚れやすくなり、まつ毛ダニの喜ぶ環境をつくってしまうでしょう。
同じような理由で、メイク道具が汚れている方は注意が必要です。
なお、マツエクやつけまつげを利用していなくても、普段からウォータープルーフのマスカラなど落ちにくいものを使っている方は、クレンジングが不十分になりがち。
知らぬ間にまつ毛ダニが寄生・繁殖しやすい環境をつくっている可能性があるので、心当たりのある方は注意してください。
枕カバーを清潔にしていなかったりタオルを使いまわしたりしている
枕カバーを清潔にしていなかったり、タオルを使いまわしたりしている人は、まつ毛ダニが寄生しやすい傾向にあります。
実はまつ毛ダニは、他の人との接触でうつるんですね。
まつ毛ダニは「顔ダニ」と呼ばれるとおり、人の顔に生息しています。
なので、物理的に顔がこすれたり、枕カバーやタオルを使いまわしたりすると、うつる可能性があるんです。
枕カバーやタオルについたダニは、なかなか死にません。
洗濯せずにいると、枕カバーやタオルについたダニがその場で生き続け、使った拍子にまつ毛に寄生することも多いんですね。
心当たりのある方はまつ毛ダニが寄生している可能性があるので注意しましょう。
まつ毛ダニの治し方は?現時点では自力で治せない!
では、まつ毛ダニが寄生したら、どうやって治せば良いのでしょうか?
まず、現時点でまつ毛ダニを治す薬はないので、治したい場合は眼科などの専門医に行く必要があります。
しかし専門医でも、まつ毛ダニの治療にはかなり苦労するもの。
なぜかというと、まつ毛ダニは生命力が強く、手で擦ったり潰したりしても、頭が残っていれば再生してしまうんです。
完全に取ったと思っても、一部分が残っていればまた繁殖を始めてしまうので、まつ毛ダニは専門医による長期間の治療が必要になります。
また、長期間治療しても改善しない場合、最終手段として手術を行わなければなりません。
できれば手術は避けたい人がほとんどではないでしょうか。
このように、まつ毛ダニは目に見えないほどの小さな虫ですが、一度寄生されると治すのがとても大変です。
よって、寄生されないようあらかじめ予防することが大切といえます。
まつ毛ダニは予防が大事!目を清潔にしたり蒸しタオルで温めたりするのが有効!
まつ毛ダニの寄生を予防するには、どんなことをしたら良いのでしょうか。
普段から「目を清潔にすること」「目を温めること」の2つを行うのが有効だと考えられています。
ここからはそれぞれの予防法について、具体的に見ていきましょう!
目の周りを清潔にする
まつ毛ダニを予防するには、目の周りを清潔にすることが一番です。
メイクが残らないよう、しっかりクレンジングを行います。
ウォータープルーフのメイク用品を使ったりつけまつげをつけたりすると、通常のクレンジングでは落としにくいため、専用のクレンジングを使用しましょう。
マツエクしている場合も同様です。
マツエクの場合、エクステが取れないよう慎重にクレンジングするため、メイク汚れが残りやすい傾向にあります。
ですから、必ず専用のクレンジングを用意しましょう。
なお、普段から薄いメイクを心がけるのも一つの手。
メイクが薄ければ汚れが残りにくく、クレンジング等で肌に負担をかける心配もありません。
また、メイクをしない日でも、洗顔はきちんと行ってください。
まつ毛ダニは、酸化した皮脂も好物です。
「今日はメイクしていないから」と洗顔をサボると、まつ毛ダニに寄生される可能性があると覚えておきましょう。
目元を温める
目元を温めることも、まつ毛ダニ予防に有効です。
まつ毛の生え際にあるマイボーム腺は、眼球の表面を保護するため、油膜をつくっています。
ドライアイなどでマイボーム腺がうまく機能してないと、脂が冷えて固まり、まつ毛ダニにとって居心地の良い環境になってしまうんですね。
しかし、目元を温めると脂が溶け出すため、まつ毛ダニが寄生しにくくなります。
よって、蒸しタオルやホットアイマスクなどを利用し、毎日目元を温めると良いでしょう。
まとめ
今回は、まつ毛ダニとは何か、症状や寄生する原因、治療法などについて解説しました。
まつ毛ダニは、メイク汚れや皮脂汚れをエサとしてまつ毛の毛根などに寄生する「デモデックス」というニキビダニの一種です。
まつ毛ダニが寄生し繁殖すると、目がかゆくなったり、目やにが出たりとさまざまなトラブルが起きやすくなります。
そのまま放っておけばまつ毛が抜けたり、生えなくなったりする場合もあるでしょう。
もしまつ毛ダニに寄生されれば、治すのに時間がかかります。
もし治そうと思えば、専門医に診てもらいながら長期的に治療したり、手術で取り除いたりしなければならないんですね。
よって、寄生されないよう事前に予防することが大切です。
今回は具体的な予防方法も解説したので、ぜひ実践してみてください!
以上、まつなでした☘️
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